2008年10月01日
なにが違和感なのか?
昨晩の記事の言葉遣いの話。
何人かの方から「どこが違和感なの?」と言われました。で、僕なりに感じている違和感の解説を・・・
スゴク美味しい
「スゴク」は「凄い」←「物凄い」が元になっているんですよね。「凄い」はもともと「怖い」とか「恐ろしい」という言葉にかかる表現なのに・・・「美味しい」とか「美しい」という言葉に「凄い」という言葉がかかってくるのがちょっと「?」なんですよね。それを言うなら「とても美味しい」なんじゃないかな?
多分、「とても」じゃなんだかインパクトがなくて・・・ということから「スゴイ」をくっつけたくなるんでしょうけれども・・・
そんなことないよ、全然いいよ
「全然」は本来、そのあとに「否定形」が来るべき言葉。「全然おかしくないよ」ならわかりますが「全然いいよ」はないでしょう?
レストランはご宿泊のお客様ならどなた様でもご利用できます。
「ご(お)~する」という表現は「謙譲語」の表現の一つ。自分の行為をひとつへりくだる(下げる)ことによって相手に敬意を払う表現なので、はじめに使った「ご用意いたしますか?」は言葉遣いとして正しいですが・・・「ご利用できます」は、「利用できる」のはお客様なので、この表現は相手の行為をへりくだる(←そんな表現ありえないんですが)ことになるので、尊敬語としてもおかしいし謙譲語としてもおかしい。もしこういう使い方をするなら正しくは「ご利用いただけます」
やつは耳障りの良い事を言うけれど、信用できない
「耳障り」は本来、聞きづらい・不快な音や言葉のことを指す言葉なので、「良い」ことはあり得ないんですよね。これ確か以前、NHKの言葉についての番組で有名な評論家がうっかり使って紛糾した事がありますが・・・これも、そういいたいのなら「聞こえの良いことを言うけれど・・・」と別の言葉に置き換えるべき。
上記の違和感は、Kissy自身の感じる違和感です。
言葉は時代とともに変化するもので、以前は間違いとされた表現が今は普通の使い方として受け入れられている、ということもあります。
「スゴイ」や「全然」の使い方、ある人に言わせれば、ここ数十年の間に定着したという人もいますし、「ご~する」という謙譲語も、ずいぶん表現方法が崩れてきて、今は「ご利用できます」のどこが間違いなのか違和感がない人の方が多いのだから・・・という反論の方もいらっしゃいます。「耳障り」に至っては「耳触り」という表現で使うから「良い」と言っても良いという言語学者の方もいらっしゃるとのこと・・・要するにボクの感じている違和感は絶対正しいというものではない、ということなんですけれども・・・
けれども、表現の崩壊・・・そのスピードは最近どんどん速くなってきている、と感じるKissyにとっては、小学校・中学校の国語で習った「間違った使い方」が、間違いじゃない、と言われ始めていることに違和感を感じているんですよ、ね。