2008年01月21日

LongTail:少数派が生きる道はないのか?

ロングテールっていうのはこんなイメージ→

で、今回の話はこのイメージから少し「自分なりに」考えを進めてみたお話です。

例えば伊豆市で個人の酒屋さんをやっていたとして・・・
このお店で「キリン一番絞り」と「沖縄オリオンビール」を置いたとしたら、どちらがより多く売れるでしょう
お店の規模や立地条件・商圏特性などにもよりますが、一般的には、「圧倒的にキリン一番絞り」だろうと思います。
だから、2:8の原則だと、この場合「それなら一番絞りを100ケース置いて、オリオンビールは3ケースも置いとけば十分だ」のような話になります。

けれどもそれは、「このお店で大量に売って儲けたい」という前提で考えた場合の話。
ちょっと視点と基準を変えて考えてみてください。

「とにかく世界中のどんな銘柄のビールでも、一つの例外もなくこのお店には必ずある。たとえなくても、どんなビールも取り寄せることができる」


こういうお店になったら、一番絞り100ケース、あとはビールが2~3種類、でよいでしょうか?それよりも、200種類も300種類でも、一つでも数多くのビールを置いたほうが、お店としては魅力的なお店になりますね。

そうは言っても、全然売れない、例えばロシア産の名もないビールを3本置いたとして、ずっと売れなかったら廃棄処分になっちゃうじゃんか
そりゃそうです。地方の伊豆でロシア産の知られていないビールをわざわざ買い求めに来る人が、年に何人いるか・・・
けれど、こう考えてみてください。

全国津々浦々、ロシア産のビールを欲しいという人を全部数えたらどのくらいの人数になるか?そしてその人たちに提供できたら、どのくらいの頻度で売れるか?
・・・そんな無茶な・・・と無視はできませんよね?だって、今はそういう風に「どこにいるかわからないお客」を探し、その人たちに情報発信する方法と技術が、いとも簡単に手に入るのだから・・・

ロングテールの理論は、こういう「比率で言ったら圧倒的マイナーなニーズは、率で見る限りどこまで言ってもマイナーで売れないという評価しかされないが、マイナーなニーズをすべて拾い尽くして集め、量で数えたらとてつもないボリュームになる」という考え方を徹底すれば「売れない商品をそろえる」ことでも十分商売として成り立つ、ということを示唆している、と私は思うんです。

そして、それは最近になって私の周りで騒ぎ出していること・・・静岡県の低迷・沼津の産業・観光の落ち込み・伊豆の観光の落ち込み・・・そういうことに、一つの方法論を示してはいないか?とも思うんです。

圧倒的ヒット商品を目指すなら、産業も観光も行政もすべて、「大多数の人が求めているもの」を追いかけて、その上でトップに立たなければ絶対に勝てない。
けれども、そういった「分かりやすいヒット・分かりやすい勝ち方」を目指すことを一切やめて、「ココでしか提供できないこと」「私にしか提供できないモノ」で勝負したら・・・初めから勝負に勝っていますよね?(勝ち負けという表現は良くないかもしれませんが・・・趣旨は分かってもらえる、かなあ?)

ディズニーランドやGW前の成田空港のように、老若男女・良い客も悪い客も、全部ひっくるめて大群のようにお客が大挙しておしよせてくる・・・そんな風になりたいですか?そんな風になる努力ができますか?
それとも
「あなたから買わせていただきたい」「あなた以外にはいないから頼みたい」「ココでなければいけないんだ」・・・そういうお客は「大群」にはなりません。そんな風がいいですか?

私だったら後者を選びます。だって私には、圧倒的多数を処理できるほどの規模も、資金力も、権力もないから・・・

追記:前者と後者、前者のほうが水準が高くて後者のほうがレベルが低い、と判断はできませんね。規模は小さい・売上も多くない・将来大きく広がる展望もない、けれども品質・レベルは遥かに高い・・・そんなのもアリだと思います。





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Posted by kissy(岸本圭史) at 14:16│Comments(3)ITC
この記事へのコメント
難しい問題ですね。

私はそのマイノリティーの中にいる人間の一人だと思っていますが、そのマイノリティーだけにこの記事のような事は余り考えないと思います。そんな暇あるなら身体動かして働かないと飯が食えません。

このコメントはどこのポジションにいるかによってアンサーが違ってい来ると思います。見るアングルによって言う事も違うように思うからです。そのあたりでみんなの苦悩があると考えられます。宜しくです。
Posted by ふじのおやまのヒデふじのおやまのヒデ at 2008年01月21日 16:01
ふじのおやまのヒデさん、確かに・・・
難しい問題ですね。私の立場でそう考えても、すべての人が同じように捉えるわけではないでしょし、ね。
Posted by kissy at 2008年01月21日 20:01
やはりポジションによるね。

捉え方より評論家になりたいか?
それとも類稀な労働者になるか?

そのポジションの違いだと私は思っている。
問題を○○評論家なら考えるだろうけど
大阪西成の住所不定の日雇い労働者が
このことを考えるとは考えにくい。
彼らは本当に類稀な労働者だと思う。
Posted by ふじのおやまのヒデ at 2008年01月21日 20:26
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