2008年08月05日

不景気に物思う

パソコン相談所を始めたころからのお客様から「不景気で持ちこたえられず、廃業することになった」という電話が入った。

もともと、経営状況の厳しい会社ではあったのだけれど、このところの価格高騰のあおりをモロに受けて、ついに廃業を決意したのだそうだ。

事業に失敗し、退かざるを得なくなった方に厳しい言い方をするようで非常に心苦しいが・・・
この方の場合、価格高騰・景気後退という、「外的要因」がきっかけにはなったけれども、多分本当の原因はそういう「外」にあるのではない。「内」にある問題にたいして、最後まで真正面から取り組むことができなかったことが原因だと、自分は考えている。

そんな連絡を受けて、少しブルーな気持ちで仕事をしていた午後、訪問したお客様のところで、こういう話を聞いた。

昨年末から業績が悪化する一方だったから、受ける仕事の内容や量を見直して、少しでも収益の出る仕事に絞るようにしたおかげで、全体の売上としては落ちたものの、収益そのものは何とか横ばいのままで維持できた。
景気が良いと言われていた時には、どんなに努力しても「売上は上がっても収益は下がる」一方だったのに、不思議な事に売り上げが落ち込んでも、今の状況だと収益そのものは下がらずに済んでいるんだよね~~。

本当にヤバくなってしまう前にいち早く的確な対処行動をとったおかげで生き延びられている(といっては失礼かもしれないが)・・・そういう典型例のような気がする。もちろん、この社長の手腕やセンスによるところが大きいが・・・。

ただ、この話にはもうひとつ、考えさせられることがあった。

この会社、昨年度の決算では若干の赤字という結果に終わったのだが、その後、税務署の立ち入り検査と監査の結果、なんと230万円もの金額をあとから収めることになったのだそうだ。(230万円黒字へ修正した、というのではない。230万円を税金として払うはめになった、というのだ)
原因は、税法の改正を、顧問の税理士事務所が知らなかったために、決算の数値が大きく異なっていた、ということなのだ。完全に顧問税理士のミス。
ボクの知り合いの税理士にこの話をしてみたところ、明らかに税理士の勉強不足で、全面的に税理士が責任を負うべきケースだというのだが・・・

なんとこの会社の税理士、なんだかんだと理由をくっつけて、謝罪をしたのみで、230万円は結局この社長に払わせ、自分は何も負担しなかったのだそうだ。
色々な人間関係のしがらみがあって、この税理士を切るに切れない社長。

「景気が悪い割に収支は維持できた」とうれしそうに話すのと同時に、「税理士の不勉強とミスによる負債を自分が負わされた」と、悲しい顔をしていた。

本人の努力不足とはいえ、景気の波にあおられて、泣く泣く廃業せざるを得ない社長。
なんとか収支を維持したのに、最終的に他人のミスのツケを払わされることになった社長。
さんざん不勉強によるミスを重ねておいて、最後には言い訳して逃げる税理士。

「不景気」という言葉の中に、なんともやるせない思いをさせられた1日だった。


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Posted by kissy(岸本圭史) at 21:40│Comments(0)日記
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