2011年10月10日

経営コンサルタント会社の欺瞞と傲慢

ご存知の方も多いと思いますが、かつてKissyは某家電量販店に勤めていました。
その家電量販店は、大手量販店とのシェア争いに敗れて家電から撤退し、大幅な従業員解雇と資産売却をして、現在では家電量販店としては存在していません。

たまたま最近、ある経営コンサルタント会社のWebサイトに「業務改革の成功事例」として、この会社名が載っていました。

この会社は現在、業態を変えて別業界で存続しているそうで・・・その「家電量販店からの撤退」と「別業界での生き残り」を、「事業改革の成功事例」として研究材料として例示していたのです。

そのコンサルタント会社が、Web上で解説していた「成功のポイント」(・・・・(-_-;) )
  1. 家電量販業界へいち早く見切りをつけた経営者の先見
  2. 徹底した事前検証(転換後の事業がうまくいくか)を行ったことによる成功
  3. 既存従業員への周知徹底によりモチベーションを下げることなくスムーズに移行できた
  4. ステークホルダーの利益を守りぬくことにこだわった

だそうです・・・

地方の民間会社の事業改革の一例に過ぎないので、誰も外部から指摘する人が居ないのでしょうけれども・・・正直その現場を内側から見ていた人間としては、あまりにも嘘ばかりを記述していることに腹立たしいやら情けないやら・・・

「見切りをつけて業務転換への中期経営計画を発表した」とされているまさにその時期に、Kissyは中途採用で入社し、その年の中期経営計画の発表で経営者本人から「今後静岡地区へ5年計画で大型店舗を出店する」という方針を聞いています。
その2年後、競争が激化して全店舗中最も売上の大きかった店舗をオープンからたった2年で撤退させ、結果全社を一気に赤字転落させてしまったことが、「家電からの撤退」の引き金になっているのであって、「事業転換の方針」が先にあったわけではないのに・・・(怒)
事前検証は(後から分かることなのですが)全く行われていませんでした。従業員への周知もなく、転換が決まってから後になって切り捨てるように解雇をしたというのが実情。この経営コンサルタント会社の定義には「ステークホルダー」の中に顧客と従業員は全く含まれていないというわけです。

この会社のその後がどうなったか・・・?

僕はその後は外部の人間なので分かりませんが、かつて家電全国トップ10内にまで上り詰めた業績は見る影もなく、事業転換後も赤字決算を続けています。会社の公開する決算書も過去4年分を見てみましたが、成績としては惨憺たる状況。

経営危機に陥っていた会社を何とか倒産させずに持ちこたえさせ、経営者一族を路頭に迷わせないようにした

という事例なら、「ああ、そういうコンサルタントの役目もあるのか」と100歩譲って納得できるのですが・・・

これが「事業改革と業態転換の成功事例だ」とコンサル会社の成果として嘘を並べ立てまくるのには・・・情けないやら、悔しいやら・・・なんという欺瞞・何という傲慢・・・

けれど、お世話になっている会社の経営を支援するという点ではKissyも同じ「コンサルタント」業界の人間。

せめて自分だけは、支援先の会社を食い物にしておいて「経営改革に成果を上げた」などと言う浅ましい行為を決してしないようにしよう、と心に誓う三連休の最終日です。


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Posted by kissy(岸本圭史) at 21:49│Comments(0)日記
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