個性

最近よく、「個性」について考えます。

「個性とは何か？」「どうやって個性を表せば良いか？」「個性はどうやって磨けばよいか？」・・・色々な言われ方で「個性」という言葉や考え方が使われています。

個性の逆・・・というか、何でも他人と同じにふるまう・何かと言えば世間の風潮に合わせる・出すぎることを嫌い、右へならえをする・・・そういう行動の仕方や考え方などを「没個性」と揶揄され、「他人とは異なること」「他の誰とも違う独自の考え方や行動の仕方をすること」を個性だと解釈されていることが多いように思えますが・・・

中学生のころ、学校の先生に何度も言われたことを、最近思い出します。

他人と違う事をする、自分だけ目立つような格好をしたり、言ったりする・・・そういうことは個性とは言わないんだよ。そういうのは、人と「同じだと思われたくない」だけだ。

・・・あのころ、「人と違う事をやったり言ったりすることが個性じゃないっていうんなら、じゃあ個性ってなんなんだ！？」となかば反発しながら思ったものですが・・・
最近になってなんとなくわかる気がします。

容姿が淡麗
頭脳明晰
洗練された感性を持っている
強烈な印象の声

・・・そういった、「その人がどんな風体なのか？どんな能力を持っているのか？他の人に比べてどう違うのか？」のことではなく、「その人がその人である」という事そのもの、それを個性というのだと・・・

「あなたと話していると、とても落ち着くわ」

そういわれて、
ある人は「あ、この人に安らぎを与えられているんだ」快く感じ、
ある人は「なんだ、スリリングな恋の予感にはならないのか」と残念に思い、
ある人は「なれなれしい人だな」と嫌悪感を感じる

そういう風に、同じシチュエーション・同じ条件・同じ言われ方や同じ接し方をされても、その人がどう思うかは千差万別。その人がどう感じるか？どう受け止めるか？は能力の差や、優劣の差はないと思うんですよ、ね。

そういった、能力や優劣の「差」で測る「他との違い」ではなく、厳然と「その人のその人たるその人らしさ」のことを「個性」というんだなあ・・・

そんな事を、なぜかまっさんの盗作問題についての記事を読みながら考えていました。