2011年09月17日

日本語の美しさ・奥深さ

ニュースで言葉の流行り廃りが報道されると、色々なことを思ってしまう。

「ら」を省いて使われるようになる言葉・・・

食べられない→食べれない
見られる→見れる
止められる→止めれる

「言葉」には「感性」が必要だと思う。

「明日の朝9時に来られますか?」というのを「明日の朝9時に来れますか?」と言ったあとにハッとして「マズい、間違えた!」と思えるかどうか?(そう思わないまでも、「あ、ホントは来られるかというべきなんだよな」と思い至ることができるか?)

自分の話す言葉に対して、そういう感性を持っていなければ、本当はどういう言い方が正しくて、どういう言い方がそれを崩した(あるいは簡略化した、口語的に変化させた)ものなのか?を感じ取ることもできなくなってしまう。

誰だったか忘れてしまったけれど、「言葉をちゃんと話すには、活字に触れないといけない。文字を読まず、文章を読まずにただ日常で喋っているだけでは、使う言葉の語彙(ボキャブラリー)はどんどん減っていき、そしてどんどん崩れていく」というような事を話していたのを聞いたことがある。

全くそのとおりだと思う。

そして同時に、言葉の乱れや簡略化のことを考えるたびに、あることを思い出す。

大学の時に、ある授業で自分の意見を話して説明している時のこと。
「・・・で、私はやっぱり、○○だと思います」と言ったときに、先生から「やっぱりという言葉は正しくない。やはり、が正しい。公の場で話しをするときには気をつけるように」と注意されたことがあった。(僕は文学部で哲学専攻という環境にいたこともあって、そういう言葉の使い方には厳しい先生方が多かった)

「言葉を正しく使うのには、感性がとても大切だ」
・・・これはその時指摘してくださった先生がその授業で話されていたことだ。

「やはり」→「やっぱり」→「やっぱ」「やっぱし」

やっぱ、とかやっぱし、というような使い方をされると、「やはり」という言葉をきちんと使おうと心がけている人にとっては、かなり耳障りなのだそうだ。

それから10年以上たったあるとき、テレビで報道番組を見ていたときに、ある非常に有名なキャスターが、自分の意見を述べるコーナーのなかで「やっぱし」という言葉を連発していた。
その言葉が、とても耳障りで聞くに耐えなかったのを覚えている。

その時に初めて僕は、「言葉を使うのには感性が大切だ」という意味を身を持って理解した。

言葉は時代の流れと共に変化していくものではあると思う。
「やっぱし」という言葉を連発していたキャスターの後任になった女性キャスターが、「寒い、というよりは寒ッ!という方がより伝わる感じがするからイイですよね」と言っていた。

確かに日常会話で、よりリアルに気持ちや感覚を伝えるのに、そういう言葉を使ったほうが良い事もあるから、一概に最近の流行り言葉を頭から否定する気にもなれないけれど・・・

ただ、日常会話で使う言葉と、公の場で話す言葉、文章に使う言葉・・・それらの区別をきちんとできる感性を養う機会が失われつつあるのは、日本語の美しさ、奥深さを自ら手放してしまうような気がして、残念でならない。

「言葉遣い」ではないけれど、やはりこれも「日本語の美しさ、奥深さ」ということを考えるときにいつも思い出すこと

よろしくお伝え下さい

この言葉をネットで調べると、「こう言われて何をどうすればよいのか分からない。だから、よろしくお伝え下さい、なんていうのはいい加減な社交辞令だ」と否定的な意見が多いけれども・・・この言葉を使って伝える、という仕草や振る舞いの中に、日本語と、その日本語を支えている奥深い文化があるように思えてならないのは、僕だけではないと思う。

日常会話では、僕もバカな表現や言葉を使っておどけてみたり、笑いを誘ったりすることもあるけれど・・・日本語が持っている本来の美しさや奥深さを、それら雑多な日常会話で汚してしまわないように、せめて文章を書くとき、公の場で話しをするときだけは、正しい言葉づかいをできるように心がけようと思った、土曜日の朝でした。


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Posted by kissy(岸本圭史) at 09:44│Comments(0)日記
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