大人力

大人の人間としての力って、あると思うんです。

親から（あるいは育ててくれた大人から）きちんとした躾を受け、物事の考え方、良し悪し、常識などを身に付けた上で、自分自身も一生懸命努力して、目標に向かうという経験を積む。
そういう経験を積む中で、達成感・挫折感・緊張感などの様々な感情や、人への思いやり、愛しみなどの心もはぐくみ、いろいろな人から色々な事を学び、いろいろな人に色々な思いを伝えて・・・

そういうことを、きちんと重ねて大人になった人には、ただ単に「知識をたくさん持っている」「技能が優れている」というだけではない、人間としての常識的なふるまいや考え方というのが、自然と備わっている、と思うんです。

よく、男は30になったら自分の顔に責任を持て（・・・ん？40だっけ？・・・まあいいや）、と言われますが、そういう例えと、言わんとしていることは似ているかもしれませんが・・・

Kissyは、そういう、偏ったものの見方や偏った感情をきちんと自制し、欲望や願望をコントロールし、人間としての基本をしっかり身につけて立ち居振舞うことのできる力を、自分で勝手に「大人力」と言っています。（もともとは「人間力」と言っていたのですが、野球の桑田投手が、この話とはちょっと違うけれども非常に大切な人間としての力、というニュアンスの事を「人間力」という言葉で語っていたので、同じ言葉を使うのは失礼かな？と思い、勝手に自分で変えたのですが・・・）

で、きちんとした「大人力」を持っている大人の人って、ご自分でご自分の事を信じてよいと思うんですよ、ね。過信したり天狗になるのは良くないけれど。。。
つまり、自然とわき出てくる感情や、使命感などを、ストレートにそのまま出したり実行したとしても、もともと自分の中で培って備わっている「常識的な自制力」や「偏見などを自ら改める見識」が働くから、思うがままに行動した結果が、とんでもなく非常識なふるまいになることはない、という意味で、です。

何かで怒り心頭になることがあって、感情をあらわに出したとしても、暴力にまではならない
誰かを好きになって想いを伝えたくて仕方がなくなったとしても、ストーカーにまではならない
誰かにキツい批判をされたとしても、それを「イジメだ」とひねくれた受け止め方をして報復なんて発想にはならない

そういう風に、どんなに感情に任せて行動しても、きちんと守るべきルールを守り、一線を超えない自制力や常識力、みたいなものは、きちんと人生を歩んできた大人にこそ備わる力だと思うんです。

裕福な家庭で不自由なく育ったとか、いい大学を出たとか、そういう上っ面の人生経験のことではなくって、ね。

もちろん、自分の独りよがりでそういう事を言い張っても仕方がないでしょう。こういうことをきちんと自信を持っていうためには、その人自らが「10代、20代のころを通じて、自分なりに、きちんと自分の人生に向き合って頑張って生きてきた」という自負と、それを周囲に認めさせるだけの努力が必要だ、とは思います。だから、Kissyが自ら言っている大人力を、Kissy自身が備えているかどうか、は、自分自身はなはだ疑問なのですが・・・

今日社会へデビューした方へのメッセージ、ではないけれども。

だから、ぜひがんばってほしいんです。自分を磨く努力を。
常に一つ上、二つ上を目指して一日も努力を怠ることなく、そしてなおかつ自分自身の動機や欲望に偏ることのないよう常に自制・反省をこころがけ・・・その上で社会で役に立つような役割を、自分は果しているかを常に自問して・・・そんな風に自分の人生に対して真面目に努力すれば、30を過ぎたころには、そんな努力、いちいちしなくても、自然とそういう立ち居振る舞いができるようになる、と思うんですよね。

それが、Kissyの思う大人力。

・・・あ、補足・・・
クソ真面目に社会生活を送ればいい、ってもんでもないと思います。
羽目を外すか外さないか、ギリギリのところでの遊び、みたいな部分で学ぶ大切なモノ、っていうのもあるし、ね＾＾