2007年12月03日
ステージの上と下
ロックやJAZZ、ポップスなどのコンサート。ステージ上で聴こえている音は、観客席でお客さんが聴いている音とは全然別の音だ、ということをご存じでしょうか?
よくコンサートのステージ上に、ボーカルやギタリストの前に、斜め上を向いた箱のような(たいていは黒い)機材が床においてあるでしょう?あれ、「モニタスピーカー」と言って、演奏者向けの音を出しているスピーカーなんです。そこから出ている音は、観客席で聴いている音とは全く別物。場合によっては演奏者の演奏しているギターやベースの音しか出ていない、なんていうこともあります。
音だけでなく、照明の当たり具合や温度・湿度、空気の流れや見える景色・・・観客席とはほんの数メートルしか離れていないのに、同じ空間のように見えて全く違う世界・・・ステージの上は観客席で観ていると想像のつかない、全く違う世界が広がっています。Kissyは、アマチュアでしたが、ず~っとバンドをやっていて、ステージに上がるたびにそういう「観客席とステージ上の感覚の違い」を感じて、緊張しつつも刺激的な経験をさせてもらっていました。
で、そんな経験から学んだこと。
「見る側、楽しむ側」立場の人には「見せる側・楽しませる側」の事は絶対に分らない。その緊張感・プレッシャー・喜び悲しみ・うまくいかなかったときの無力感・うまくいったときの達成感・・・そういうものをすべて乗り越えるための力というかテンションというか、そういうモノ・・・それは実際にステージに立ってみなければわからない事だ、と・・・。今でもそう思います。
そして良い演奏・良いステージを創り上げるために必要なモノは、観客席からは見えない・聴こえないところにある、ということも何度も痛感しました。演奏が完璧にできている、振り付けや照明などが予定通りひとつのミスもなくできた・・・それだけでは「良いステージだった」とは全く言えない世界・・・だからある意味、エンターテイメントの世界はとても怖いと思います。
つまり「演奏」として完璧だったとしても、それは「良いステージを披露した」ことには全然ならない、という事。
観客席にいるだけでは絶対に分らない、「実際に演奏し、そのステージに立つことの大変さ」。けれどもそれをステージ上で「大変なんだよ」と言っては絶対にいけない・・・観客席のお客様はその苦労や努力を見に来てるわけじゃなくて、結果創り上げられた「ステージ」を期待しているんですよね。
「提供する側とそれを受け取る側・・・その間には想像しがたいほどの温度差がある」
このことは、バンド活動以外の場でも、日々、仕事にプライベートに、Kissyの考え方や行動に大きく影響している教訓です。
よくコンサートのステージ上に、ボーカルやギタリストの前に、斜め上を向いた箱のような(たいていは黒い)機材が床においてあるでしょう?あれ、「モニタスピーカー」と言って、演奏者向けの音を出しているスピーカーなんです。そこから出ている音は、観客席で聴いている音とは全く別物。場合によっては演奏者の演奏しているギターやベースの音しか出ていない、なんていうこともあります。
音だけでなく、照明の当たり具合や温度・湿度、空気の流れや見える景色・・・観客席とはほんの数メートルしか離れていないのに、同じ空間のように見えて全く違う世界・・・ステージの上は観客席で観ていると想像のつかない、全く違う世界が広がっています。Kissyは、アマチュアでしたが、ず~っとバンドをやっていて、ステージに上がるたびにそういう「観客席とステージ上の感覚の違い」を感じて、緊張しつつも刺激的な経験をさせてもらっていました。
で、そんな経験から学んだこと。
「見る側、楽しむ側」立場の人には「見せる側・楽しませる側」の事は絶対に分らない。その緊張感・プレッシャー・喜び悲しみ・うまくいかなかったときの無力感・うまくいったときの達成感・・・そういうものをすべて乗り越えるための力というかテンションというか、そういうモノ・・・それは実際にステージに立ってみなければわからない事だ、と・・・。今でもそう思います。
そして良い演奏・良いステージを創り上げるために必要なモノは、観客席からは見えない・聴こえないところにある、ということも何度も痛感しました。演奏が完璧にできている、振り付けや照明などが予定通りひとつのミスもなくできた・・・それだけでは「良いステージだった」とは全く言えない世界・・・だからある意味、エンターテイメントの世界はとても怖いと思います。
つまり「演奏」として完璧だったとしても、それは「良いステージを披露した」ことには全然ならない、という事。
観客席にいるだけでは絶対に分らない、「実際に演奏し、そのステージに立つことの大変さ」。けれどもそれをステージ上で「大変なんだよ」と言っては絶対にいけない・・・観客席のお客様はその苦労や努力を見に来てるわけじゃなくて、結果創り上げられた「ステージ」を期待しているんですよね。
「提供する側とそれを受け取る側・・・その間には想像しがたいほどの温度差がある」
このことは、バンド活動以外の場でも、日々、仕事にプライベートに、Kissyの考え方や行動に大きく影響している教訓です。
Posted by kissy(岸本圭史) at 10:15│Comments(6)
│日記
この記事へのコメント
エンタティナーって、もの凄い才能だと思います。誰でも出来るわけはなく、努力だけではどうしても届かない境地があるような。
自己満足との差・・・。プロとの差でしょうか。
仕事も同じですね。人様からお金を頂くからには、プロフェッショナルでなければならないと日々精進です。
一つの答えを出す為に、膨大な苦労と導かれし道とがあることを、改めて考えさせられました^^
自己満足との差・・・。プロとの差でしょうか。
仕事も同じですね。人様からお金を頂くからには、プロフェッショナルでなければならないと日々精進です。
一つの答えを出す為に、膨大な苦労と導かれし道とがあることを、改めて考えさせられました^^
Posted by あいざわ at 2007年12月03日 12:37
あいざわさん
音楽が大好きだったけど、どうしてもプロには手が届かなかったKissyとしては、プロとアマチュアの間にある超えがたい差をいつも痛感します。だからこそ、その道の専門家って、それだけで尊敬に値する、とも思うんですよね。(もちろん、「専門家」たるに値しなければ意味がありませんが・・・)
音楽が大好きだったけど、どうしてもプロには手が届かなかったKissyとしては、プロとアマチュアの間にある超えがたい差をいつも痛感します。だからこそ、その道の専門家って、それだけで尊敬に値する、とも思うんですよね。(もちろん、「専門家」たるに値しなければ意味がありませんが・・・)
Posted by kissy at 2007年12月03日 12:52
音楽のライブとは異なりますが、私の美容のカルチャーも又、臨場感溢れるライブです。
美容だからって、美容の事だけでは成り立たないし、言いたい事だけ言っても伝わりませんよね。テキストに書いてあることは、読めば分かる、だから書いて無い事を人は聞きたがるわけで、まして、他人の受け売りや、マネなんかでは決して成立しない。受けて側のツボを抑える為にアンテナ伸ばしてのばして~、の毎日です。
提供する側、受ける側の距離を感じる事もありますが、大きくうなずいて貰った時、ツボに入った!と、大きな喜びを感じます。
美容だからって、美容の事だけでは成り立たないし、言いたい事だけ言っても伝わりませんよね。テキストに書いてあることは、読めば分かる、だから書いて無い事を人は聞きたがるわけで、まして、他人の受け売りや、マネなんかでは決して成立しない。受けて側のツボを抑える為にアンテナ伸ばしてのばして~、の毎日です。
提供する側、受ける側の距離を感じる事もありますが、大きくうなずいて貰った時、ツボに入った!と、大きな喜びを感じます。
Posted by たまかずら
at 2007年12月03日 13:57

たまかずらさん、コメントありがとうございます。
提供する側に立った時の一番の喜びって、受ける側(=お客様)が心から喜んでくれたとき、ですよね。高い金額で売れたとか、儲かったとか、そういう次元とは違う喜びがある・・・単に儲かればよいだけの仕事では得られない喜びが、確かにある、と私も思います、ね。
提供する側に立った時の一番の喜びって、受ける側(=お客様)が心から喜んでくれたとき、ですよね。高い金額で売れたとか、儲かったとか、そういう次元とは違う喜びがある・・・単に儲かればよいだけの仕事では得られない喜びが、確かにある、と私も思います、ね。
Posted by kissy at 2007年12月03日 15:42
人に何かを伝えたいと思ったら、一方通行ではダメですものね!!
普段から仕事で人と接することが多いですし、また講座などをさせていただく時には、やはりそういったことの大切さを痛感しています。
私もいかに相手に喜んでいただけるか・・・ということを考え、独りよがりにならず、常に相手を感じながら接していきたいと思っています★
普段から仕事で人と接することが多いですし、また講座などをさせていただく時には、やはりそういったことの大切さを痛感しています。
私もいかに相手に喜んでいただけるか・・・ということを考え、独りよがりにならず、常に相手を感じながら接していきたいと思っています★
Posted by kirara
at 2007年12月03日 23:06

Kiraraさん、おっしゃる通り!何かを伝えよう・提供しようという事って、ある意味ホントに難しいことですよね。相手があっての事。私も、一方的な話やサービスにならないように、常々心がけています・・・(つもりです、の方がホントかなあ?)
Posted by kissy at 2007年12月04日 08:48