2009年07月08日

色を染める

青は藍より出でて藍より青し

青色の染料は、藍という原料から取れるが、放っておいても染料は取れない。けれども、難しい工程を経れば、藍から取れた染料の青さは原料の藍よりも濃く、鮮(あざ) やかである。

弟子が師匠よりも優れているさまの例えとして使われる諺です。けれども、Kissyはこの諺を思い浮かべるたびに、そういう例えとは微妙に異なる、あることを思います。

素材を放っておくだけでは、その素材はなにものにもならない。
難しく複雑な工程で手を加えることで、素材は初めて色に染まる。
そして、丹念に工程を重ねることで、本来その素材が持つ色よりも鮮やかに染まる。

人間にも、そして今ある人間社会にも同じことが言えるのではないでしょうか?

どのような社会問題を取り上げても、当てはまってしまう。

ゴミ・・・拾う・拾わない・捨てる・捨てない・・・そういう議論を「空理空論だ」と言って何もしなければ、問題は何も動かない。けれども、丹念に・・・簡単ではないです。単純でもないです・・・複雑な糸の絡みを解きほぐすように取り組むことで、ゴミの話は当初捉えていた事以上に色々な展望を見せてくれる。

街づくり、地域連携・・・取り組まなければ、それは「ただ単に同じ場所に生息している人がたくさんいる」だけの地図上のエリアでしかない。けれども、人と関わり、自分とは違う他の人や、自分とは違う世代の意見を受け止め、交わすことによって、単に「人と知り合った」以上の、この上もなく豊かなコミュニティが出来上がる。

子供の教育・しつけ・・・「自由に奔放に」と言い訳して何もしなければ、ただ「生まれてからの年数が短いだけ」の稚拙な人でとどまってしまう恐れがある。けれども、「手塩にかけて」「愛情を込めて」はぐくみ、躾けることで、自分(親・大人)以上の資質を持つすばらしい人間に育つかもしれない。

音楽・・・一人で好きに奏でるだけなら、一人の演奏力でしかない。けれども、お互いに練習に練習を重ねた演奏家が二人で演奏すると、お互いの感性や演奏力を影響しあって、二人分以上の、信じられないほどの豊かな音楽が奏でられる。

色を染める・・・そのプロセスの中に、とても大切な事やとても大切な想いが託されている

ふと考え事をしていて思い出した素朴な諺のなかに、とても本質的なことが隠されているような・・・そんな気がしました。


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Posted by kissy(岸本圭史) at 07:20│Comments(0)日記
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