2007年09月27日
まさに「モノ余り」
東京都内で、「コンビニ弁当の賞味期限切れ分を、廃棄せずに家畜飼料として再利用する」という動きが始まっているそうですね(NHKの朝のニュースで特集していました)。資源のリサイクル(棄てずに何か別の利用へ回す)率を20%から今後40%以上へ引き上げるのが目的だとか・・・
その取り組み自体は非常に良いものだと思いますし、どんどん進めてもらいたいと思うのですが、一方でこんなことも考えてしまいます。
弁当の売れ残りを回収してトラック何台分にもなるほど、今はモノが「あまる」時代なんだなあ・・・と。
以前量販店のチェーン経営の会社に勤めていたKissyは、その頃、こういう「モノ・・・しかも日用雑貨・大衆消費品」を販売する会社にとっては、「いかに在庫が余らないように仕入れ、販売するか?が大命題だ」と叩きこまれていました。販売期限が過ぎた時点で、在庫が残っている、売れ残りがあるなんていうのは最低の最低だといわれていたのですが・・・
どうも最近の傾向はそうではないらしいですね。たぶん「そんなギリギリの在庫状態で、もし万が一予測以上に売れて在庫がなくなってしまったら、お客さんを逃すことになる」という思想・・・いわゆる「潜在的なチャンスロス」というもの・・・に主眼が置かれるようになっているようです。
「期限切れ弁当を家畜飼料に」という試みがそうだ、とは思いませんが、「あまった在庫をどう再利用するか?」という考え方の中には、「どのように余剰在庫を作らないようにするか?」という大前提が欠落しているように思えて仕方がありません。
余ったものを別の目的に利用するために、コストをかけて取り組むのなら、多少チャンスロスしても「作りすぎない、在庫を持ちすぎない」ように先に努力すればいいのでは?
そう思えてしまいます。
「税収が足りないから増税だ」というまえに「使わなくていい支出をとことん切り詰めればそんなことせずに済むのに」・・・そういう話とオーバーラップします。
効率よく経営する・・・そういう思想の徹底しているはずの民間でも、こんなふうに、ともすると本末転倒な論理が出てきはじめていることに、すこし疑問を感じているKissyです。