知床のことを考えてみた・・・

kissy(岸本圭史)

2008年05月16日 12:26

この記事は、観光や自然環境保護の方からは、すさまじいご批判をいただくかもしれませんが・・・覚悟の上であえて・・・

「知床財団」という財団があるそうです。
名前から想像のつく通り、「知床」の自然環境保護を目的とした財団です。

この財団の活動目的や主旨には大いに共感できる点があります。ボク自身も、知床の自然環境保護、頑張ってやってほしいなあ、という期待と応援の気持ちが沸いてきます。

けれども・・・ふと考えてしまうんですよね。

「知床の自然環境」・・・このキーワード、もし知床が世界遺産に登録されなかったら、ボクはボクの意識の中に「知床の自然環境」なんて言葉がインプットされていただろか?
もし知床が世界遺産に登録されなかったら、ボクはたぶん、知床の自然環境を守るべきだ、とは思っていなかったと思います。そりゃ、テレビやいろんなメディアで、「知床の自然環境を守ろう」ってキャンペーンでもあれば、そう思っただろうけど・・・・・・それだって「世界遺産登録」というステータスがついてこそですよ、ね。

ところで・・・

知床の自然環境は、もし世界遺産として登録されなかったら、価値がないのだろうか?
この点について大いに言いたいのです。

知床の自然環境は、ソレが世界遺産であろうとなかろうと、貴重な自然環境であることに変わりはないですよ、ね。

そして・・・

自然環境が貴重な価値をもっているというのは、「知床だから」価値があって、ほかの地域に価値がない、というわけでは・・・ありませんよね?

なのに、どうして「世界遺産登録」が見えてくると、あんなにたくさんの人が、あんなに注目して、「知床は大切な自然環境だ」と騒ぎ始めるのか・・・?
そして、どうして、それをみて右へならえ、をするように、「おらが地元も、世界遺産にとうろくしてもらうべえ」みたいな気運が高まるのか?

世界遺産に登録される事を目的にして環境を保護する、自然の素晴らしさを発信する・・・それは「環境と自然を大切にしよう」っていう、聞こえの良いスローガンを隠れ蓑にした「観光誘致・資金集め」じゃないですか?
そうでないのなら・・・

「世界遺産だから」すごい
「世界遺産に登録されようとしているから」がんばってきれいにしなきゃ

・・・そうではない情報発信をすべきだと思います。

世界遺産?それがどうした?遺産だろうとなかろうと、ボクの地元の自然環境は、とても素晴らしくて愛着のあるものだし、大切に育んでいくべき財産だ!

そう発信すべきだ、と思います・・・

追記:受け売りじゃあないですが・・・

僕は、子供たちに必要な悪があるなんて、必要な嘘があっていいなんて、教えたくない(CHANGE)

アレ・・・?言ってなかったっけ?こんな風に?

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