41歳と2日目に思うこと
昨日41歳の誕生日を迎えて、今日・・・忙しい仕事の合間にふと色々考えました。
41歳になって思うこと・・・なんだろう・・・?
まっ先に浮かんだのが、26歳の時のことでした。そんなお話をちょっとだけお付き合いください。
26歳のころ、ある会社に就職しました。
就職してスグに、ちょっとした事である社長直属の部署に抜擢されて、あるプロジェクトのメンバーになったのですが・・・その時、そのプロジェクトの責任・統括者だった上司のK部長が41歳の方でした。
そのプロジェクト、社内的には前例のない取り組みをしようというプロジェクトだったのですが、なんせ、一見あまりに突拍子もない取り組みのように見えたため、社内の別部署から色々と非難されたり批判されることの多いプロジェクトチームだったのですが・・・その時にそのK部長が言ったことがとても印象に残っているのです。
岸本、俺はそろそろ、会社の業務を君たちくらいの年代に明け渡さなければいけない頃だと思っている。会社の馬力として前へ前へと動かす力を発揮するのは、君たち20代や30代の世代だ。俺らは、君が今経験しようとしていることを、10年前に経験してきている。だから、その経験を踏まえて、君たちがとんでもない方向へ踏み外さないように、そのアドバイスをしながら、補佐するのが役目だと思っている。
だから、思ったことを思いきりやってみろ。
ケツは俺が拭いてやる。責任は全部おれが取ってやる。けれども、君らが思いきり動かなければ、ケツの拭きようもないし、責任を取ってやる役目も果たせない。だから、頼むからガンガン動いて、俺たちに「若いやつらのケツ拭いて責任とってやった」と言わせてくれるような動きをしてくれ。
会社員として41歳で「仕事を明け渡す」というのもどうかなぁ?とは思ったのですが、そんなことよりも、一回り以上も違う世代の僕らに、「言う通りにやれ」とか「問題を起こすな」と言わず、「俺が責任とらなきゃならんくらいに思い切ったことをやってみろ」と鼓舞してくれたこと・・・それが何とも印象的でした。
結果的に、僕をはじめ20代後半~30歳くらいの数人が、がぜんやる気になってガンガン動けたおかげで、前代未聞と言われたそのプロジェクトは、なんとかある程度の成果を収め、社内でもある程度は評価してもらえるようなモノになったのですが・・・そこまで成果を上げたいちばんの原動力は、僕らの働きじゃあなくて、その41歳の上司の激励の言葉でした。
その41歳に、今僕はなりました。
いまだに、自分の仕事をなんとか軌道に乗せるために四苦八苦しているばかりで、人の面倒見たり責任をかぶってやるような余裕はどこにもないのですが・・・
それでも事あるごとに思います。
せめて、言うことだけでもあの時のK部長のように「イザという時にはなんとかしてやるから、やるだけやってみろ!」と言ってやれるようになりたい。
自分より若い世代が、とんでもないことを言い出した時に、押さえつけて「波風立てるな」と諌めるよりも、その芽を伸ばしてやるために「行くところまで行ってみろ」と言ってやりたい・・・
そんな風に思ったりした、41歳と2日目の今日でした。
・・・あ!誤解のないよ~に(^^)
僕はK部長のように若い世代を叱咤激励しようとは思ってますけど、後進に道を譲るなんて気は、サラサラありまっしぇぇ~~ん。若い世代もガンガン焚きつけた上で、僕自身もガンガンやって、切磋琢磨・・・これが大事ですもん、ね^^
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