前回の記事、ホントに軽い解説と自省のつもりで書いた記事なのですが意外と多くのコメントをいただいたので、ちょっとだけその続きを・・・
あ、その前に。
計画は目標と期限が明確でなければならない・・・これは、「プロジェクト」な場合の話です。すべての「計画」や「プラン」に、厳密な目標と期限が定まっていなければならないわけではありません。
プロジェクトとは大前提として「ある目的を達成するために、(思いつきで突発的にではない、という意味で)継続的に行おう」という意思がある場合の話です。
思いついただけのひらめき・言ってみただけの案・とにかく発表することに意義のあるプラン・・・そういうものは「プロジェクト」ではなくても、れっきとした「意志」であり「想い」でもあります。そういうものを否定する、というわけではありませんので、ね。誤解のないように書いておきました。
で、本題。
チラっと聞いたことのある方もいらっしゃるのでは?企業の行動や組織の行動には「PDCAサイクルが非常に大切だ」・・・PDCAって何のこと?と思った方、こういうことです。
P・・・Plan(計画)
D・・・Do(実行)
C・・・Check(検証)
A・・・Action(対策・対処行動)
要するに、ある目的を達成するために組織立って取り組む際には、きちんと計画し、それを実行した上で、ちゃんとできているか検証・反省し、検証反省したら対策を講じる・・・この流れをたえず行わなければならない、というお話。そして、最後のA(対策・対処)が、さらに次の目標や計画につながり、らせん階段を上って行くようにグルグルと回りながらレベルアップしていく・・・それを多くの経営理論やコンサルタントの専門家が
「PDCAを回せ」と表現しています。・・・会社の研修とか経営者研修・自己啓発セミナーなどで聞いたことがあるかもしれません、ね。
さて、前回プロジェクトとは「期限と目標が定まっている計画」と説明しましたが、厳密にはちょっと誤りがあります。「計画」なのではなくて、ある目的を達成するために「期限と目標を定めて取り組む一連の行動」のことをプロジェクトと言います。(「プロジェクト=計画」だとご理解されてしまった方、少し紛らわしい説明でごめんなさいでした)
で、大切なのは
プロジェクトとPDCAサイクルとの関連。
プロジェクトとは「計画」のことではなく「目標達成のための一連の行動」のことです。つまりPDCA全部をひとまとまりの行動・活動として「プロジェクト」と呼んでいる、というわけですね。
で・・・大前提で「期限と目標がきちんと定まっている」のがプロジェクト。
ここらへんから少しややこしいのですが、それを「プロジェクト」と呼ぶなら、徹頭徹尾、すべてにおいて明確な目標と期限が定められている必要があります。
つまり、
「これこれ、こういう目標をいついつまでに達成する」・・・これを定めただけではプロジェクトとは呼ばないんです、ね。これはプロジェクト「PDCA」の中に含まれる「P(計画)」の話。
「プロジェクト」が「プロジェクト」としてきちんと体をなしているためには、「P」「D」「C」「A」のそれぞれすべてに対して目標と期限が定められ、その上でPDCA全体の取り組みに対しても目標と期限が定められていなければならない、というわけです。
さてさて、難しい話を長いこと読むのは大変です。だから今回のお話はここでおしまい。続きは・・・あるかどうかわかりません・・・また機会のある時に・・・
けど、前回同様、そう理解すればするほど、K土K通省とかK生労D省とかのやっている「○○プラン」「○○アクションプラン」「■■プロジェクト」といった計画がことごとく、およそ「目標達成のためのプロジェクト」とは程遠い思いつきの駄策だ、ということがわかっちゃいますよ・・・ね・・・・だって・・・PDに期限が設けられてない、CAは実施すらされていない・・・
追記:今回の説明には、多分に私Kissyの私見も含まれています。多少他の専門家の方とは解釈の異なる点があると思いますので、その点はごかんべんを・・・