「電子確定申告(e-TAX)」という言葉をご存じでしょうか?
確定申告を自分でやっている方、事業経営者の方なら、もしかしたら耳にしたことがあるかもしれないですね。
1年間の収入や支出を確定して税務署に申告する「確定申告」・・・よく年明けの2月とか3月に、税務署や申告会場に長蛇の列ができたり、有名人が税務署で書類を出すところがニュースになったりしますよね。
あれの事を「確定申告」というのですが、その「電子版」・・・もっと言うと「インターネット版」が電子確定申告(e-TAX)です。
確定申告会場で申告すると、時間待ちが長かったり、書類の不備があるとなんども足を運んだりしなきゃいけない上に、2~3月の年度末、忙しい時に時間を取られるので、面倒なことこの上ないのですが、電子確定申告なら、ネット上で申告できるので、自宅に居ながらにして手続きできるので楽チン!ということで2004年から始まったものです。が・・・
実際にはあまり普及していません。どうしてか?
事業経営者や店主の方のように、仕事でやっていて申告しなきゃいけない場合は、たいてい「税理士さんにお願い」しているので、ネットでできるから申告会場に行かなくてもよくて楽、というメリットは全然感じられないんです。
申告の大変な手続きをするのは税理士さんや会計士さんで、実際にその事業主が自ら申告手続きをすることはないんですよね~。
また、この申告を行うのに、パソコンの設定をしなきゃいけなかったり、悪名高き住基ネットのカードみたいなものを利用しなきゃいけなかったり、カードリーダーとよばれる機器を用意しなきゃいけないなど・・・やたらとハードルが高いのが足を引っ張っていたこともあったんです。
それで、聞いたところによると、国税庁が当初定めた普及率の目標には遠く及ばず、なかなか普及せずにいるそうです。
ところが・・・今年度・・・つまり来年ん2~3月に行う確定申告からは、そんな面倒な確定申告でもぜひおススメしたい!とKissyは思っています。
なぜか・・・?
平成19年あるいは20年、電子確定申告で申告を行った場合に限り、所得税額を最大5,000円控除してくれる、というのです。
な~んだ、たった5千円?と思わないように。
控除されるのは「所得控除」じゃないんですよ~。所得控除というのは、たとえば「ホントは300万円の収入があったのを、250万円だったとみなします」(この場合は50万円の所得控除)ということです。これは、結果的に250万円の所得に対して「所得税」が課税されることになりますね?(何万円かわ専門家なので正確に分かりませんが・・・)
「所得税額控除」は、結果的にいくらの所得税になったかは別にして、「納めなきゃならない税金を5,000円値引きしてくれる」という意味なんです・・・これ、結構破格だと思います。
電子確定申告は、事前に「電子確定申告やります」という申請が必要で、期限が決まっているのですが、年末までに申請すればまだ間に合います。
私Kissyは、税務署のまわし者でも国税庁の手下でもなんでもありませんが、せっかく便利に使えるシステム、しかも税額控除というメリットもオマケでついてくるなら、やればいいんじゃない?と思います。
お店を経営している方、事業を営んでいる方、毎年不動産収入などで確定申告しているかた、もしまだ電子確定申告(e-TAX)を始めていなくて、興味があれば、ぜひ申請してみてください。
申請の仕方は、国税庁のHPで説明しています(HP上から直接申請もできますよ)。
あるいは顧問の税理士さんに「先生、e-TAXやりたいんですけど」と言えばやってもらえます。
e-TAXが実際どんなものか?は、もしよかったらパソコン相談所のサイトの記事を参考にしてみてください。
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検証!電子確定申告